- はじめに
- 人気サイトを人気サイトたらしめている所以とはなんなのでしょうか。内容の濃さ、内容の広さ、様々な要素が考えられますがその中のひとつとして“ケアレスミス(=つまらない隙)の無さ”が挙げられると思います。……思いますと断定しないのはただ単にウチ自身が人気サイトではないため断言できないからなのですが……。それでも検索エンジン管理人として多くのサイトを見てきたのは誇りであり、曲がることのない事実です。 このページでは『画竜点睛あと一歩』と題しまして“いいサイトなんだけれどココが惜しい!”という数々のポイントをご紹介していこうと思います。
- ねらい
- 検索エンジン内のいちコーナーとしてこのようなページを作るのもいささかでしゃばったマネかとも考えましたが、やはり誰かがどこかで指摘しないと一生直ることはないのが世の常です。知らないから直せない、直せないから隙が埋まらないままなのです。そしてここでいけないのは知らないことではなく、知ろうとしないことなのです(知らぬが仏などというのは詭弁ッッ……!!!)! このページでの指摘を通して今まで着想しなかったことを知っていただければ、もしかしたら皆さんのサイト制作の手助けとなるかもしれません。 かくいう駄文同盟.comもこのページの執筆のなかで自省できたらと考えています。 [重要]もちろんこのページで取り上げているのは例としてであって特定のサイトや個人を指すものではありません。
- それでは
- 完璧なサイトなどもちろん存在しません。お互いよりよいサイト作りを目指して頑張ってお勉強しましょう。[追伸]文中の表現はちょっと過激な物言いもありますが、まぁそれは発奮材料として受け止めていただければ幸いです。
- 結構どうでもいいポイント編
- informationが“infomation”になっている
-
これは大手のサイトでも、そして驚くことに企業のサイトでも見受けられるちょっと恥ずかしいミスです。
正しいスペルは“information”。“r”に気をつけましょう。
参照=http://www.google.com/search?q=%22infomation%22& - “Sorry,JAPANESE ONLY”
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全角英字で記述しても読めるのは“JAPANESE”だけです。書くならせめて“Sorry, JAPANESE only”にしましょう。
もっともそんなことが書かれていても気に留める方はあまり居ないと思われますが……。
参照=http://www.google.com/search?q=%E2%80%9C%EF%BC%B3%EF%BD%8... - This site is written by JAPANESE
-
“このサイトは日本語で書かれています”と言いたいのでしょうが、これだと
“このサイトは日本人に書かれています”ととられてしまいます。文法上は“written in 言語”が正しいのですが、どうやら
“〜 written by JAPANESE”というテンプレートが日本では広まってしまっているようです。まぁ有名無実みたいなものですから、今更誰も気にしないんでしょうね。
参照=http://www.google.com/search?q=%22This+site+is+written+by+JAPANESE%22... - 更にどうでもいい(私怨気味)ポイント編
- バナーのファイル名が“bana-”や“ba-na-”
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カタカナ英字で書くことを悪いとは言いませんが“bana-”はちょっと……。
加えて言うなら“バーナー”ではなく“バナー”です。
参照=http://www.google.com/search?q=%E3%83%90%E3%83%BC%E3%83%8A%E3%83%BC+%E3%81... - サイト名が全角英文字
- 少ない文字数なら逆に半角英字よりインパクトがあるためかっこよくも見えますが、 “SEARCH ENGINE DABUN DOUMEI .com”のように長い文字列ですとちょっと見栄えがどうにも。
- .htm
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HTMLの拡張子は.htmと.htmlの二つが許容されています。拡張子といえば大抵三文字ないし二文字。JPEG(.jpgと.jpegが許容される)のように四文字のファイル形式でもほとんどが.jpgを標準としているなかで、.htmlを標準とするHTMLはなかなか稀有な存在かもしれません。.htmは一部のオーサリングソフトやジェネレーターが吐き出す拡張子ですが、基本的にHTMLは.htmlが通例ですのでそちらに設定をあわせたほうが強くなれる気がします。また大文字で.HTMLとしてある場合もごく希にありますが、やっぱり小文字で.htmlにしたほうがなんだか強そうです。まぁ、特に問題はないのですが。
参照=http://www.55555.to/ext/index.htm - ディズニーのパロディがある
- ディズニーの創設者であるウォルト・ディズニーは過去の思い出から著作権に関して非常に厳格な方でした。ライオンキングはまぁアレですが。んでディズニーのパロディ(特にイラスト)を公開しているサイトが警告を受けたという話こそ聞いた事はありませんが、作品を世(有明なり池袋なり)に広めようと印刷所に入稿したら十中八九イヤな顔されるのであらかじめ“暗黙の了解を汲んでくれそうな”印刷屋さん(個人経営がベスト)を探すようにしましょう。まぁもちろんイバラの道であることには変わりありません。やめましょう。そういえばキングダムハーツもこの『ディズニー二次創作厳禁の掟』にひっかかりますのでご注意を。他にも『サザエさん全般』『デ・ジ・キャラットの18禁』なども比較的イバラの道なので、もし進むときは覚悟したほうが良さそうです。『もうダメっぽい』はもうダメなのです。……あれ、話がいつの間にかサイト作成の話から逸れているような。
- 比較的すぐ直したほうが良いポイント編
- ダミーエンターがやたら挑発的
- ダミーエンター(わかりやすい場所にある“ENTER”はウソの入り口で、“警告”や“ルール”を端々まで読まないと本当の“ENTER”がわからない仕組みのこと)自体は決して悪いものだとはいえませんが、そのダミーエンターで飛ばされるページで“殺す”や“死ね”などと穏やかでない殺し文句を浴びせかけるのはどうかと思います。 酷いときには18禁のサイトに飛ばされるダミーエンターもあるようで、もうこれは即死トラップと呼んでもさしつかえない代物なのではないでしょうか。むしろそう呼びたい人は大勢いらっしゃることでしょう(ダミーエンターを嫌う人は相当数います)。 ちなみに駄文同盟.com管理人はOperaというブラウザのリンク抽出機能(リアルタイム)を使っているのでダミーエンターにはひっかかりません。“警告”や“ルール”は書かれている以上読まないといけないとは思っていますが……。
- 機種依存文字ばかり
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まぁこんにちのネット環境で機種依存文字が見られないパソコンというのは事実上そうそうないと言っても差し支えないでしょう(広い目で見れば問題がありますが、一般個人制作のサイトを見るうえでは)。が、やはり使ってはいけないというのがネットのマナーですから一応守っておくのがちょっとオトナの自分ルールではないかと思います。
参照=http://www.wdic.org/?word=%B5%A1%BC%EF%B0%CD%C2%B8%CA%B8%BB%FA+%3ATECH - cgiで“表示”や“可能性”という単語が“侮ヲ”“可柏ォ”に文字化けしている
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cgiを自前で作成することの出来る無料/有料サーバーが多くなってきたせいか、実に様々な年齢層/知識層の人がcgi(perlなり)を扱うようになりました。でもそこには大きな落とし穴があって、cgiの中で“パソコン”や“表示”や“可能性”と表示させると文字化けするというびっくりな仕様が立ちはだかっているのです。
原理を知らない(調べようとしない)人はたとえ“パソコンの表示の可能性”が“パ喀ンの侮ヲの可柏ォ”となっても、それをしょうがないものとして諦めてしまっているケースが多いのです。よくよく考えてみればそんな困った仕様が放っておかれているはずがないので必ず対処法が存在しているハズなのですが、どうにも“何もしない”人が多いのが現状なのです。
ちなみに正しい対処方法は“表\示”と問題が起こる文字(ここでは“表”)のうしろに“\”をつけること(エスケープといいます)。他にもエンコードを変えるなどの方法がありますが、一番簡単で確実なのはこの魔法の“\”ですから覚えておくときっといつか役に立つでしょう。
参照=参照=http://www.shtml.jp/mojibake/ (機種依存文字に関してもよくまとまっています) - 中高生が管理人のサイトで18禁の話/ネタばかり
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内容に関してとやかく言うつもりもありませんし、言ってはならないものだとは思いますが……。
そういえばこんな話があります。
数年前ある高校の公式ホームページにその高校の生徒が描いたイラストが掲載されました。
そこにはイラストともにその生徒が運営するホームページを示すタイトル(かURLだったかは失念)も記述されており、
興味を持ったかなりの数の人々がその生徒のホームページにアクセスしたそうです(高校のホームページに二次元のイラストが載ること自体センセーショナルでしたし)。
しかしその生徒のサイトではアレゲなイラストがお出迎えしていて……!!!……あとはお察しください。
まぁともかく当事者としてはたまったものではない事件があったのです。どこで紹介されるかわからないのがホームページの面白いところであり怖いところ。
一番確実なのは年齢をむやみに晒さないことでしょうか……四捨五入で二十歳、ですとか。デーモン閣下よろしく“一万とんで十六歳”などとしてしまうとあっさりバレてしまいますので同人サークルの方は特に気をつけたほうがよろしいかと存じます(奥付けあたりに大抵載せますよね、自サイトのURL)。
追記=気になったので調べてみたらコトは今からちょうど2年前に起こっていたようで(偶然PC内に保存されてました)。当該の学校のホームページには生徒の学年すら公表されなかったにも関わらず、そのニュース自体があまりにも広く伝わってしまったため(某超大手ニュースサイトを皮切りに当時のニュースサイトがこぞって紹介していました)間をおかずして絵師生徒のサイトが露呈。そこでのひと悶着がしばらく物議を醸し出したこともあり、この一件がその後の『ニュースサイトとして晒してよいこと/いけないこと』のガイドラインを定めるまでになりました(と言っても良いでしょう)。そこに悪意があったわけではありませんが、誰もが不幸せにならない道というのは最初にその原因を作らないこと。その生徒はサイトを移転⇒休止と不遇の境遇にあるようですが、過ぎたことには悔やまず是非頑張っていただきたいところです。 - 特殊な用語をたくさん使う
-
一種のコミュニティとしてなりたっている領域の中で使っているぶんには“それはそれで”といえますが、
それがひとたび領域外で使われるとなるといろいろ弊害が出てくるのもまた真理です。とやかくお茶を濁し続けるのもアレですので、
あとはリンク先を参照なさってください。引き合いに出す例も極端ですが……。
参照=http://www.ii-park.net/~skyfolk/ - URLがスゴイことになっている
- これはサブドメインの話ではなくどちらかというとファイル名の話でして。 http://www.aaa.com/bbb.ccc.htmlですとかhttp://www.aaa.com/aaa/bbbですとかよくちゃんとアクセスできるなぁとなんだか感心してしまうようなURLがまま見受けられます。 “.”が二つ以上ある場合でも大抵は問題ありませんが、後者のように拡張子が省略されているとフォルダと勘違いされてしまうケース(bbb.htmlなのかbbb/index.htmlなのか)もあるようなので要注意。 InternetExplorerだとそのあたり勝手に修正を行ってくれますが、それはIEがおせっかいだからこその修正です。きちんと拡張子をつけるなりスラッシュをいれるなりしたほうがスマートです。
- .txt
- .txtをHTMLファイルとして扱ってくれるのはやっぱりおせっかいブラウザIEのおせっかい修正ですので、こればかりは必ず.htmlに書き換えましょう。IE以外のブラウザでは単なるテキストファイルとしてしか処理されません。
- .bmp
- おそらく画像作成において一番最初に関わることになるのがこの.bmp、ビットマップファイルでしょう。Windows付属のお絵描きソフト・ペイントで描いた太陽なんかの絵を.bmp保存。実に心和む風景です。ですが実際パソコンにおいて.bmpファイルが登場するのはシステム関連かフラッシュ(静止背景画として画像を使う場合.bmpが好ましいことがある)くらいのもの。ネットでンMBのビットマップファイルを表示させられると結構ヘコみますのでくれぐれも.bmpという拡張子をインターネットに流さないように努めていただきたいものです。
- .mht
-
大部分のMacユーザーとOperaユーザーはご存じないでしょうが一部IEユーザーには大人気の拡張子がこの.mht。Windows的に説明しますと[Webアーカイブ、単一の ファイル(*.mht)]とのことですが、要するにhtmlソースやら画像ファイルやらをムリヤリ一つのファイルにまとめちまおうというなかなか乱暴な形式だったりします。とはいえそのお手軽さから一部の方々には大人気。HTMLを知らなくてもMHTMLは知っているというなんだかちょっと本末転倒な事態も起きているんだとか。ですがやっぱりIE以外では完膚なきまでにエラーを返されますのでIEユーザー以外は人に非ずというマックロソフト信者さん以外はそうそうにHTMLを覚えるようにしましょう。
参照=http://www.google.com/search?hl=ja&c2coff=1&q=%22.mht%22&btnG=Goo... - 広告表示のある無料ホームページサーバーで広告を無理やり非表示に
- 何故無料でサービスを受けられるのか。それは代価として広告を表示させているからに他ならないのです(管理人に自社のメールマガジンなどを強要している場合を除く)。 それなのに広告を無理やり消すと言う行為はちょっとどうかと思う、という表現を超え遺憾に思います。 フレームで巧みに消していたり、原始的に<br>の連続で消していたり。どちらも小手先の、つまらない手法としかいえませんので、どうせ広告を消すなら有料サービスにとっとと乗り換えてしまいましょう。それが一番です。
- リンク先がローカルのアドレス
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リンク先が管理人さんのパソコンの中のファイル、というのはよくある話。ですがそれはあくまでホームページ作成直後の話。
いい加減いつまでもc:\Document〜のままですとなんかイヤ〜な感じです。その昔コンコンクラッシュなんていうモノがありましたし、A:\〜というフロッピードッキリ(FDDアタック)なんていうモノも現役です。あらぬ勘違いをされても誰も幸せになりませんのでオンラインブラウザからのチェックをオススメします。
参照=http://www.coara.or.jp/~tkuri/indexj.htm
- さいごに
- いち検索サイトの管理人のクセにナニを偉そうに!というご意見もあると思います。もちろん駄文同盟.comはいちサイトに過ぎませんし、偉そうにする謂れはありません。ですがこのページで述べたことは大概が“一般的に考えてちょっとどうかと思われる”ポイントだと考えています。まぁ“一般的”の根拠がないのがまた問題ですが、少なくともよく思われていないポイントだということは事実だと思います。 あくまで参考に、あくまでいち意見として咀嚼してくだされば執筆者として幸いです。ここまでお付き合いくださった方、ありがとうございました。
- 更新履歴
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- 2005.5.7 : 公開
- 2005.5.12 : [.bmp][.mht]追加 / [中高生が管理人〜]追記
- 2005.6.7 : [ディズニーのパロディがある]追加
検索サイトのいちコーナーとして掲載するのは最後まで悩みましたが、逆に検索サイトだからこそ載せる意義があるのではと考えこの度の公開となりました。これからも不定期で追記されていきますのでよろしければお暇なときにでもちらりと。